
訪問看護師になりたい!特別な資格がいるの?
私の経歴でも大丈夫?

看護師資格さえあれば、あなたも即訪問看護師になれます。
この記事を書いている山下智巳は、看護師歴10年の元訪問看護師です。
訪問看護師になるために特別な資格や免許はなく、必要なものは看護師免許たった一つです。
この記事では
- 訪問看護師になるのにあると便利なもの
- 新卒でも訪問看護師になれるか
について詳しくご紹介します。
訪問看護師になるには?必要な資格
訪問看護師になるために特別な資格は必要なく、本当に必要なものはたった一つ、あなたがお持ちの看護師免許だけでOKです。

ちなみに訪問看護ステーション選びのポイントは【看護師向け】訪問看護ステーション選びのポイント【大手が安心?】をご覧ください。
訪問看護師になるのにあると便利なもの
とはいえ、訪問看護師になるにはあると便利な知識・技術はあります。
便処置の技術
訪問看護のメインと言ってもいい業務、それは便処置です。
訪問看護の対象者の多く高齢者や神経難病であり、多くの利用者が便秘です。
そのため便処置の技術(安全・安楽な浣腸・摘便、内服コントロールなど)は必須です。

アセメント力
アセスメント力も訪問看護に欠かせません。
今目の前の患者に何が起きているのか、放置したらどんな状況が予想されるか推測し医療につなげるのが訪問看護の役割です。
そのためフィジカルアセスメント力や、患者の状況を判断する力は欠かせません。
自動車免許(田舎の場合)
地方都市など田舎の場合、車移動が必須になるため自動車免許が必要になります。
東京の都市部だと必須でもなく、自転車での移動がメインのステーションもあります。
基礎看護技術
注射、採血、尿道留置カテーテル、吸引、経管栄養といった基礎看護技術も必要です。
扱う医療処置はステーションによりますが、注射、採血、尿道留置カテーテル、吸引、経管栄養はどのステーションでもほぼ必須なので出来た方が良いです。
人工呼吸器は受け入れるかどうかはステーションによりますが、比較的少数派です。

以上より、訪問看護師になるには臨床経験最低3年は必要と言われてきました(もっと昔は10年とか)。
では、新卒で訪問看護師にはなれないのでしょうか?
新卒で訪問看護師になれるか
あなたがもし新卒で訪問看護師になりたい場合は、どうしたらよいのでしょう。

結論から言うと、「新卒を採用し、教育にも力を入れている法人に就職」すれば大丈夫です。
現在、在宅医療の需要が増している一方で訪問看護のなり手がいない現状があります。
そのため最近は、訪問看護ステーションを運営する企業の中に新卒の受け入れや教育をしているステーションも出てきました。
とくにセコムの訪問看護は新卒の採用を2006年から開始しており、新卒からの育成のノウハウがあります。
新卒から一人前の訪問看護師を育成するために、3年間の育成計画があるのです。

とはいえ、病院研修があったり、3年目にならないと一人前になれないなどやはり新卒からの訪問看護師はいばらの道に思えます。
急がば回れで、訪問看護をやりたいと思っていたとしてもまずは病棟から始めた方が効率が良いと思います。
訪問看護ステーション併設の病院に勤め、病棟⇒訪問看護ステーションに異動とキャリアチェンジすれば、転職も不要でコスパいいのではないでしょうか。
まとめ
以上、訪問看護師になるには?でした。
まとめます。
- 必要な物はたった一つ。看護師資格のみ。特別な資格は必要なし。
- 便処置の技術、アセスメント力、基本的看護技術は必要。
- 新卒の受け入れも増えているが、一人前になるのは結構大変。
- 新卒は訪問看護ステーション併設の病院に就職し、病棟⇒訪問看護ステーションと異動すればコスパよい
訪問看護師は大変ですが、在宅医療の需要も増え、やりがいもある分野です。
病院とは違う面白さもあるので、あなたがもし訪問看護をやりたいなら、挑戦してみてもいいと思います。
訪問看護について詳しく知りたい!というあなたにおススメの記事をご紹介します。



以上、山下智巳でした。