
訪問看護って危険なの?
危なかった体験談が聞きたい!

看護師歴10年、元訪問看護師の私が答えます。
- 訪問看護で看護師は危険な目に遭うの?
- 訪問看護で看護師にはどんな危険があるの?
結論から言うと、訪問看護師は訪看ならではの危険に晒されます。
あなたがこれから訪問看護をしたい場合、この記事を読んで、
- どんな危険に遭うリスクがあるのか?
- それに自分が対応できるか?
考えておくと良いでしょう。
訪問看護の危険な体験談
訪問看護の危険な体験談です。
交通事故

訪問看護には車移動必須のステーションがあります。
その場合、移動中に交通事故に遭う可能性があります。
私のいたステーションでは入職後4ヵ月で2回事故に遭い(後方から追突)、顔面を十数針縫った看護師がいました。
移動距離が長くなると交通事故率も高くなります。
移動距離が長いステーションは危険ですので、ステーション選びには【後悔しない】訪問看護ステーションの採用面接で確認すべき7つの事を参考になさってください。
セクハラ

セクハラは残念ながら訪問看護にはつきものです。
訪問看護は独居で生活している男性の家に一人で入ることも多いです。
最も多いのは言葉のセクハラです。
- 「これ(潤滑ゼリー)をここ(陰部)に塗ったら気持ちいいのかな~ヒャヒャヒャ(‘▽’)」という男性利用者の発言
- アダルトビデオを見せられそうになったこと

私は「いやwwwウケるwwww」と受け流しましたが、あなたがもし受け流せないタイプの場合、訪問看護で不快な思いをするかもしれません。
セクハラは訪問看護には付きものなので、スルースキルを身につけた方がよいでしょう。
また、もっと過度なセクハラ(抱き着いてくる、手を握って離してくれない等)はステーションの上長やケアマネに報告・相談し、安全に訪問するための工夫をした方が良いでしょう。

包丁をかざされる

精神疾患の利用者に、包丁を握られたときは背筋が凍りました。
その方は統合失調症で、いつも幻覚と対話していました。
密室で1対1の状況で包丁を持たれたときは「刺されるのかな?」と思いました(笑)。
その後その包丁でゼリーの蓋を切ってごちそうしてくれたのですが…(包丁いるか?笑)。
精神疾患の訪問看護は、予想できない事態に遭う可能性があるので看護師一人訪問の場合は注意が必要です。
酔っ払いの巣窟

酔っ払いの巣窟といってもいいようなお宅への訪問もありました。
アルコール中毒で独居、昼間は同じアパートのアル中の人たちのたまり場になっている方の訪問でした。
何もなければ普通の人ですが、ふと喧嘩が起こると乱闘のような状況に…

その中に女性一人で潜入するのは勇気がいりました。
ガチめの夫婦喧嘩

利用者と奥さんでガチめの夫婦喧嘩が起きたことも、危険というか、困ったことでした。
高齢者の訪問の場合、高齢の男性はかなり頑固&怒り方が激しいことがあります。
その方も、奥さんに当たり散らすように怒鳴りました。
訪問看護中にも関わらず、激しい夫婦喧嘩が勃発しました。
「あ、どうしよう…何も出来ねぇ…(;^ω^)」と私はいたたまれない状況。
結果、その喧嘩を仲裁しました(笑)。

看護師として、夫婦喧嘩を仲裁したのは初めての業務でした。
ステーション自体が危険
残念ながら訪問看護ステーション自体が危険な運営をしているパターンもあります。
それに関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。

まとめ
以上、訪問看護で実際にあった危険なできごとの体験談でした。
まとめます。
- 移動距離が長いと交通事故率が高くなる
- 訪問看護は言葉のセクハラが多い。スルースキルが必要
- 精神疾患やアル中の利用者も存在し、予想不能な事態も起こりうる
- 一般の家庭でも家族の喧嘩等に巻きこまれる事あり(笑)
こうしてみると、意外と大きな危険は無いように思います。
何事も無かったからそう言えるのかもしれませんが…。
最も危険なのは交通事故です。
あなたがこれから訪問看護師になる場合、移動距離が極端に大きくないステーションを選ぶのが賢明です。
ステーション選びはこちらを参考に。


悔いのない転職を!
以上、山下智巳でした。
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