
看護師疲れた。辞めたい。1か月くらい休みたい。今の病院辞めてゆっくり次の職場探したいなぁ…
こんな事考えちゃいますよね。

私はそれを実践しました。
私は看護師歴11年、転職歴10回のはぐれ看護師、山下智巳です。
看護師に疲れ果てていた私は、かつて自主的にニートになりました。
最高でした。人生の夏休みでした。
でも楽しいのは束の間。すぐに苦しむことになりました。
その原因は、税金です。

国民健康保険、高すぎ…!
- 看護師が退職する前に知っておくべき税金問題
- 私が看護師退職後のニート生活で困った体験談
- 税金問題で困らない退職方法
この記事を読んで、ぜひ後悔のない退職をなさって下さい。
看護師が退職する前に知っておきたい税金問題

看護師が退職する前に知っておきたい税金問題です。
気にしなくてはならないのは、年金と健康保険です。
病院や事業所で働いている場合は、その法人が給料から天引きしてくれるので、自動で納税できました。
しかしニート期間中は、自分で納税のための手続きをする必要があり、支払う額も変わります。
年金

働き世代は①国保年金②厚生年金のいずれかに加入します。
国民年金の保険料は定額で、月16610円(2021年10月現在)です。
一方厚生年金は収入の額に応じて保険料が変わり、稼いでいる人ほどより多く支払うことになっています。→日本年金機構HP
たとえば月に35万程度(手取りではなく総額)もらっている人は、厚生年金は62200円支払う必要があります。
高い!こうしてみると、「国民年金の方がいいなぁ」と思いますよね。
しかし、老後は厚生年金の方がもらえる額が多いです。
月々にもらえる年金額は、国民年金は5万円程度に対し、厚生年金は14万円程です。→令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況
老後のことを考えると、「厚生年金を継続したい!」という思いもありますよね。
ところが、厚生年金には任意継続の制度はありません。
厚生年金は、保険料の半額を法人が折半してくれるので、その点もありがたいですね。
健康保険

健康保険は退職後、①国民健康保険に切り替わる②社会保険の任意継続をするのいずれかが必要です。
①国民健康保険
国民健康保険の保険料は、収入の額に応じて決まり、その料率は市区町村ごとに異なります。
看護師はいかんせん稼ぎがちなので、多く徴収されがちです(詳しくは体験談で)。
②社会保険の任意継続
社会保険とは「会社に勤めている人が払う健康保険」です。
厚生年金と違い、社会保険は任意継続が可能です。
国保は案外額が高くなりがちなので、社会保険の任意継続をした方が安全な場合があります。
社会保険料は都道府県により異なりますが、全国健康保険協会HPから確認できます。
例えば神奈川県で月収30万の人が社会保険の任意継続をした場合、支払う金額は29970円です(会社が折半してくれないので満額支払う)。
これを高いと取るかどうかは私の体験談↓を見て判断して下さい。
看護師退職後のニート生活で困った体験談

私が看護師を退職し、ガチで困った税金問題についてお伝えします。
私は退職し、ニートとして趣味である登山にいそしんだり自由な生活を送っていました。

今まで馬車馬のように働いたから、こんな自由な時間があってもいいよね…
と最高の時間でしたが、地獄に突き落とされるような事件が起こりました。
国民健康保険料の支払いの知らせです。
私はどこの法人にも属さない月があったので、年金は国民年金に、健康保険は国民健康保険に切り替わります。
そうして届いた国民健康保険の徴収額の知らせは、およそ12万(ひと月)。
12万?高すぎない???
問い合わせました。役所に。間違いじゃないですか?って。
間違いじゃないですよって。
ひと月12万で合ってますよって。
………(^ω^)
この国はどうなっているんだぁぁぁ!!

勤めていた時は社会保険はだいたい月1万5千円程度でしたし、「国保は3万くらいかな」とたかをくくっていました。
ひと月に12万て…why?
当時の私の月収は総額40万程度。1/4以上を保険料で持っていくか…?どんな神経してんのよ。
今、その市町村のHPを調べても保険料の金額計算が難しいので、なぜその額になったかよくわかりません(すみません)。

とにかく「退職後ニートの国保健康保険は危険だ」とインプットされました。
看護師が税金問題で困らないための退職方法
以上を踏まえ、看護師が税金問題で困らないための退職方法をお伝えします。
もし1か月以上ニートしたいなら、以下について考えます。
- 将来もらえる年金額は減るけど国民年金になって良いか?
- 国民健康保険に切り替わったら、保険料はいくらになるか?(各都道府県のHPをチェック)
- 社会保険の任意継続をしたら、何か月払い続けられるか?
上記の心配事が嫌なら、退職月と入職月が同じになるように、もしくは1か月以上空かないように転職活動をしましょう。
- 11月頭に退職し、2週間程度休んで11月末に就職。
- 11月末日で退職し、12月中に就職(12月末でもよい)。
そうすれば、毎月どこかの法人に属せるので厚生年金と社会保険に加入し続けられます。

退職と就職の間でちょっとした休暇も取れますよ!
まとめ

以上、退職する前にこれだけは知っておいてほしい、看護師退職してガチで困った税金の話でした。
看護師退職後の税金問題は、優雅なニート生活に水を差し、嫌なくらい現実を見せてきます。
退職前に次の就職先を決めておくのが、ちょっとしたお休みを取りつつ税金問題もクリアできる、賢いやり方です。
- 退職して優雅にニートしたい
- 退職して転職活動に本腰入れたい
↑この気持ちはめちゃくちゃ分かります。
でも5日も休めば大体ヒマしてきますし、働きながらの転職活動も全然可能です。

どうか、安易にニートになって地獄を見ないように気を付けてください(私のように)。
以上、山下智巳でした。
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