希望してた転職先、書類選考で落ちた…。職務経歴書なんて書いたことない。何を書いたらいいの???
この記事では、そんな疑問を解決します。
この記事を書いている私は、看護師11年目、転職回数10回というツワモノです。
しかも書類選考で落ちたことはなく、なんなら大体内定をもらっています。
- 落ちる履歴書・職務経歴書の特徴
- 落ちない履歴書・職務経歴書の書き方
必要な事はただ一つ。自己アピールです。
この記事を読んで、ご希望の就職先の内定をゲットしましょう!
※記事を読んでも書けない方は、私にご相談ください。
落ちる履歴書・職務経歴書の特徴

落ちる履歴書・職務経歴書の特徴は「自己アピールできていない事」。
詳しく解説します。
履歴書で自己アピールできていない

履歴書における自己アピールについて解説します。
履歴書という書類は、主に「あなたに関する項目」をお伝えする書類です。
- 名前、年齢、性別
- 住所
- 学歴、職歴
- 保有資格など
しかしこれだけでは、あなたの考えや魅力、独自性は応募先に伝わりません。
そこで力を入れたいのが「志望動機・アピールポイントなど」の欄です。

間違った書き方をしていませんか?
詳しく解説します。
落ちる志望動機

落ちる志望動機について解説します。
- 今の病院では高齢者の延命ばかりに携わっており、やりがいが分からず退職しました。貴法人において、やりがいのある治療に携わりたいと思っています。
- 貴法人における〇〇という治療にチャレンジしたくて今回ご応募いたしました。
大前提として「今の職場が嫌だから」という内容は一切書いてはいけません。
なぜなら「逃げてきたスタッフ」は、「また逃げてしまう=嫌なことがあると退職する」と思われるからです。
また「チャレンジしたくて」という志望動機も、まったくアピール力がないのでNGです。
- 好きだから
- 興味があるから
- チャレンジしたいから
これらがダメな理由は、「応募先の病院・クリニックにプラスの影響を与えないから」です。
厳しい表現になりましたが、転職活動は「いかに自分が有用か」の自己アピール活動なのです。
落ちるアピールポイント

続いて、落ちるアピールポイントです。
- 私は看護師1年目で退職しました。基礎看護技術もまだ完璧に習得できていませんが、やる気はあります。
- 私は〇年間、〇〇科で勤務しておりました。貴法人の科のことは知識や経験がありませんが、1日も早く習得できるよう努力いたします。
なんとなく体裁よさそうに見えますよね?でもNGです。
共通点は謙遜、つまり「自分を低く見積もっていること」。
職務経歴書を活かせていない
職務経歴書を活かせていないのも、致命的なミスです。
職務経歴書なんて書いたことない…めんどくさい。
と思っていませんか?
面倒くさがって↓こんな風にあっさり書いてしまうと、あなたの良さが伝わらない=落ちる可能性が上がります。

落ちる職務経歴書
※テンプレートは看護roo!さんより拝借。内容は私が書きました。
職務経歴書は転職活動におけるあなたの強い味方です。
なぜなら職務経歴書は
- 履歴書で書ききれなかったこと
- 面接で伝えきれないあなたの能力、魅力
を補ってくれるから。
しっかり自己アピールできる職務経歴書の書き方は、後ほど解説します。
本人希望欄に希望が書いてある

矛盾しているようですが、本人希望欄に希望を書いてはいけません。
- 〇〇科を希望
- 〇曜日休みを希望
- 夜勤月4回までを希望
- 月収40万円以上を希望
本人希望欄なのに、希望を書いちゃいけないの!?
いけないんです。
パート求人を除き、受かるために書いてよい内容は決まっています。
これについても後述します。
落ちない履歴書・職務経歴書の書き方

続いて、落ちない履歴書・職務経歴書の書き方です。
大切なのは「あなたの法人で私はこんなにも役に立ちますよ」と主張すること。
※内容以前の、書き方のマナーやフォーマットに関しては看護roo!さんのHPが参考になりますので分からない方は参考にしてください。
落ちない履歴書の書き方

落ちない履歴書の書き方を解説します。
履歴書で特に大切なのは「志望動機・アピールポイント」の欄ですね。
- 私は貴法人の~~という理念に賛同し、この度応募いたしました。今まで〇〇科で△△に携わって参りましたので、貴法人の提供する~~に関しても、スキルを発揮できるのではと考えております。
- 私は〇〇科で△年勤務し主に~~をしました。その中で、忙しい環境でも間違いなく職務を全うする能力を身につけました。この能力は、多くの施術を行う貴法人においても役に立てられると思います。
- 私は今までの経歴の中で、患者様一人一人の意思を表出できるような看護を心がけて提供して参りました。貴法人においても、貴法人の理念に沿った、患者様の思いを大切にする看護を展開できると思います。
そのため、応募先がどんな職場でどんなことに力を入れているのか、研究は絶対に必要です。
病院やクリニックのHPを見て、よく研究しましょう!
ちなみに志望動機は「今より給料がいいから」「夜勤が無いから」「休みが多いから」など、正直に書きずらいケースが多いと思います。
そういった場合は「多くの人の役に立つ業務だと思ったから」「理念に共感したから」等とし、あとは上記のような「アピールポイント」で埋めてしまってOKです。
もしそれでスペースが埋まらなければ、所信表明をすると印象が良いです。
- 入職したあかつきには、業務に1日も早く慣れ、いち早く現場のお役に立てるよう努力いたします。
- 未経験での入職となりますので、採用していただいた場合はまずはマニュアルを熟読し、現場で必要な知識をいち早く見につける所存です。
所信表明は転職先やご自身の現状によって内容は異なりますが、とにかく
- 自分の能力がいかに応募先で役に立つか
- 自分がどれくらいモチベーションがあるか
アピールしましょう。
臨床経験が浅い場合でも戦略は一緒。とにかく自己アピールです。
- 〇〇病棟で、△△を経験しました。貴法人においても役に立てることができると思います。
- 看護師歴が浅いので、今後貴法人にて長期にわたり職務経験を形成する事ができるかと存じます。入職が叶いました際は、知識・技術ともに培い、患者さまに長期にわたって提供して参ります。
臨床経験が浅い=マイナスではありません。
長所と短所は紙一重。なんでもプラスに転換してアピールしましょう。
落ちない職務経歴書の書き方

落ちない職務経歴書の書き方を紹介します。
職務経歴書に書くべき内容
職務経歴書には履歴書では伝えきれなかった、あなたの経歴・技術・経験を書きます。
- 勤務した病院名と規模
- 勤務した病院の勤続年数
- 勤務した科
- 実施した看護技術
- 担当した付随業務(係、委員会、プリセプター、学生指導など)
私なんてアピールできるような経歴ない…
そんなことありません!
自分が当たり前のように日常的に行っていた業務も、洗い出して書いてみるとすごい事のように見えます。
療養病棟を例にします。
バイタル測定、全身状態の観察、排泄介助、食事介助、経管栄養管理、点滴管理、吸引や酸素投与など酸素化の援助、内服薬や麻薬の管理、看取り期の看護、ステルベン対応、退院調整、医師との連携、看護計画の立案
比較的ゆるいとされる療養病棟の看護業務ですが、書いてみると結構立派なことをしていたように見えます。
しかし、書かないと応募先には伝わらないのです。
「こんなの書いても仕方ないか…」とか「書かなくても伝わるだろう」と思わずに、何でも書くことがポイント!
職務経歴書の書き方の工夫

自己アピールのために、職務経歴書は書き方・表現にも工夫が必要です。
〇 感染委員に所属し、職員の感染予防活動の啓発に従事
下の表現の方が、偉い人に見えますよね。笑
また施設や訪問看護など応募先によっては、
〇 患者家族や地域連携室、担当ケアマネジャーと連携しスムーズな退院を支援
などと書いた方が
この人すごく有能!
と響くかもしれませんね。
職務経歴書はこんな風に、
- 自分が当然のようにやっている看護も全部書き出すこと
- それがあたかもすごい事のように表現すること
が大切です。
ちょっとした経歴もアピールポイントに変えてしまいましょう!
本人希望欄について

履歴書の本人希望欄にはこの一言だけ記入します。
※「貴院」部分は、応募先によって「貴法人」と記載します。
本人希望欄は、履歴書のある種、様式美的な部分です。
「貴院の規定に従います。」と書くのがルールなのです。
あ、こいつ使えそうじゃん♪
と採用担当の方に思っていただけることがポイント。
逆に一つでも希望を書くと、
なんか入職してからも色々言ってきそうだな…
と良い印象がありません。
※パートさんは例外です。
勤務できる時間帯や曜日をしっかりお伝えしないと、入職後にトラブルになります。
パートさんの勤務可能時間&曜日のみ、記入が許されます。
まとめ

以上、看護師転職で落ちない履歴書&職務経歴書の書き方でした。
必要なのは自己アピール。基本的にこれだけです。
本当にこれだけ?
と言われそうですが、本当にこれだけだと私は思っています。
実際、転職歴10回に至る私の応募書類でも、しっかり書類選考通過してきましたので。
徹頭徹尾、自己アピール。
まとめます。
- 自分を低く見積もった表現をしない
- 応募書類の基本マナーは押さえる
【履歴書】
- マイナスの志望動機は書かない
- 応募先の利益につながる志望動機・アピールポイントを書く
- 志望動機→アピールポイント→所信表明の順番で書くと説得力がある
【職務経歴書】
- どんな些細な業務経験も書き出す
- それがいかに応募先にとって役に立つか、表現を工夫する
ぜひ、意識して応募書類を書いてみてください。
落ちない応募書類を書いて、内定を勝ち取りましょう!
※「自力ではどうしても難しい!」という方は私にご相談ください。
以上、山下智巳でした。